詳細ガイド-結婚と教育

結婚-よりよき未来のための優生学

生殖システムはハードコーディングされているので個人的な経験に基づく部分が多い。

夫婦はたがいの生殖力(fertility)にもとづいて何人か子供を得る。妊娠は2ヶ月後に知らされるので、実際に生まれるのは報告の7ヶ月後である。基本的にすべては妊娠時ではなく出生時に決定される。しかし遺伝的特徴はもう少し複雑なようだ。

セーブファイルからゲーム中の人物はDNA値を持っていることがわかる。DNAはわすかな変異と両親の組み合わせによるようだ。たとえばDNA値 dgfhibhieeh と jgagiicckmi から dgfgibccepi が生み出される。片親から1,2,3,5,6,9文字目を受け取り、もう片親から10文字目以外の残りを受けとっている。ポジティブな遺伝的特徴がまれなのに対して、ネガティブな遺伝的特徴はありふれており、よりおおくのDNA文字が(によって?)共有されていると仮定できるだろう。多くのDNA文字が共有されているときにもっとも悪い特徴が受け継がれ、ポジティブな特徴はスペクトラムの逆側だと仮定することもできるだろう(遺伝的特徴はDNAの組み合わせによって生み出され、生み出される可能性の高さは、悪い遺伝的特徴>最悪級の特徴=良い特徴、という意味だろう)。

すべての人物は11文字のDNAをもっており、5つを父から、5つを母から受け継ぎ、一つはランダムだと仮定するのが合理的だろう。セーブファイルを見ると”p”以降の文字が使われていないのがわかる。つまり使用されている文字は16種類である。ゆえに、いかなるランダムな(非血縁の)人物もあなたと共通した文字を一つか二つ以上持っている可能性は低いだろう。したがって(その人物との交配によって)同じ文字を一つくらい持ってもペナルティは小さいか、無いにちがいない。ここから、共有される文字が1文字以内にとどめられるにはどのくらいの範囲の同族結婚が避けられるべきか計算できる。11文字中5文字が次の世代に受け継がれるので、3世代離れれば(平均的な)共有文字が1文字になる。したがって同族結婚は四世代以上はなすことを推奨する。なので祖父母を共有する人物とであれば(二世代の分離が都合二度繰り返されているので)子供たちにネガティブな影響を与えないであろう。(この計算は間違っており、親子間ときょうだい間の遺伝的類似性は等しい。したがっていとこ同士の結婚は3世代分しか離れていないのに等しい。)

教育
生殖と同様、教育に関わる多くはハードコーディングされており推測に基づく部分が多い。子の特徴と能力は成人前の出来事に影響される。子に影響を及ぼす要因は二つある。プライマリな親と養育者。プライマリな特徴は結婚のタイプによって決定される。父系結婚であればプライマリな親は父であり、母系結婚であればプライマリな親は母である。6歳で養育者に預けられるまではプライマリな親が影響を及ぼす。それ以降、16歳で成人するまでは養育者が影響を及ぼす。

ベース能力
親と養育者の影響の一つはベース能力の形成である。子供は親や養育者が得意な能力を速く伸ばし、苦手な能力は伸びにくい。しかしこれは平均を取った場合の話であり、親や養育者と異なる方向に成長することもあり得る。ベース能力を伸ばすために優秀な養育者を割り当てることを勧める。
特徴
親や養育者が与える影響のもう一つは特徴(trait)である。子供には毎年、特徴イベントが起き、養育者が選択肢を選ぶ。起きるイベントは主に子供がそのとき持っている特徴に基づく。悪い特徴は悪い(特徴が付く)イベントをおきにくくし、良い特徴は良いイベントおきにくくする。養育者の選択は養育者自身が持つ特徴に依存する。ふつうは自分と似た特徴を持たせるような選択肢を好む。
教育による特徴
すべての人物は成人すると教育による特徴を得る。教育による特徴は養育者自身の教育特徴と子の能力にもとづくが、あるていどランダムなようである。
そのほかの注意点
養育者が異なる宗教や文化を持つなら、子がそれに変わるかもしれない。子の文化や宗教を変えたくないなら養育者に注意すべきである。

1.04

新パッチが公開されている。面白そうなところだけ抜粋。ルールの詳細を把握していないので意味不明なところもあるが。
原文

-結婚を受け入れるかどうかのAI判断がよくなった。「もっと良い同盟関係を」で断られるケースがよりスマートに。
-破門にクールダウン期間が設けられた(教皇が変われば解消)。
-側面攻撃ボーナスが2倍
-戦闘時の将軍のスキルボーナスが1.5倍になった。
-司教から対立教皇に送られる税金は50%に減じられた。
-非十字軍戦争で攻撃側にいる場合、宗教騎士団(雇っていれば)の維持費がかかるようになった
-農民反乱のリスクはすべての要因で半分になった
-「孤立した州」の反乱リスクが加えられた。
-反乱軍のサイズは最も多いホールディングスの守備兵に基づいて生成される。
-病気で死ぬリスクが少し増加
-先天的な特徴(天才、聡明、のろま、バカ、近交弱勢)の影響を大きくした。
-候補者に指名された司教は速やかに(実家の領地の)継承権を失う。
-戦闘イベントは戦闘開始から3日後まで起きなくなった。小さな部隊を運用すると頻繁に起きた指揮官の戦死を減らすため。
-対立教皇がローマに着いたら以前の教皇は対立教皇とならなくなった。
-封臣の傭兵はいつでも雇用可能となった。宗教はもはや問題ではない。
-“占領されたばかり”状態のペナルティの兵士サイズペナルティは少し減らされた。
-内戦や封臣同士の戦争では”占領されたばかり”状態は発生しなくなった。

次の1.05パッチは大規模なもので、しかもおおきなDLCも一緒に出るとのこと。

詳細ガイド-カウンシル

CK IIのカウンシルは領邦の安寧のために重要である。カウンシルの役職は五種類あり、それぞれ異なる能力値が参照される。ChancellorはDiplomacy、MarshalはMartial、StewardはStewardship、SpymasterはIntrigue、Court ChaplainはLearningである。各役職はスキルをあなたのものに加算する。配偶者の能力の半分はState Attribute(国スキル、国ステータスとでもいうべきか)に加えられる。

State Attributeは以下のような重要な影響がある。
State Diplomacy-廷臣以外のすべての人物に2ポイント当たり+1の評価修正。また毎月得られる威信を1ポイントに付き0.01増やし、文化技術を1ポイント当たり1%加速する。
State Martial -1ポイントあたり士気の回復を1%ポイント増やし、兵士の防御力を1%、軍事技術開発を1%加速する。
State Stewardship-領地(demesne、直轄地のみ?)からの収益を1ポイント当たり2%増加する。ただし-10%から始まるので State Stewardshipが5で0%(増減無し)。経済技術開発を1%加速。

State Intrigue-陰謀を発見する可能性を増加。

State Learning-1ポイントあたり毎月の信仰心を0.02、すべての技術開発を1%加速。
さらにそれぞれのカウンセラーは三つの任務をこなすことができる。

Chancellor

Chancellorは廷臣以外のすべての人物からのあなたの評価を向上させる。(廷臣はpersonal Diplomacyの影響のみを受ける)。

任務1-関係改善のためにどこへでも派遣することができる(支配者が聖職者の場合を除く)。関係改善のイベントが起きるMTTHは293から38ヶ月の間で、Diplomacy値に完全に依存する。13以上で最短となる。イベントが起きるとそのプロヴィンス内のランダムな支配者との関係が2年間+25される。同時に任務に失敗する可能性もあり、MTTHは38から293ヶ月の間である。13以上で最長となる。失敗イベントが起きると2年間、プロヴィンス内のランダムな支配者と-20。

任務2-CBのねつ造である。MTTHは114から878ヶ月で、13以上で最短となる。公位を要求するにはスキルが15以上必要である。15から17で10%、18、19で20%、20以上で30%、公位の請求に成功する可能性がある。伯位の請求には収入に応じて金が、自分のランクに応じて威信が必要。公位の請求には二倍必要である。失敗イベントが起きるMTTHは586から76ヶ月で、スキル13以上で最長となる。このイベントは対象の支配者に起き、Chancellorを暗殺するか、賄賂を送って仕事を滞らせるか、無視することができる。暗殺の成功率は50%、賄賂は1年間仕事を止めさせる。

任務3は君臣関係にひびを入れることだ。これは自分の領邦で行うことができない。MTTHは293から38ヶ月で、13以上で最短となる。評価は主君-20、封臣-30で2年間続く。失敗するとあなたへの評価が減じ、Chancellorは投獄される可能性がある。

Marshal

Marshalは反乱を抑圧することができる。1ポイントに付き-1%。

さらに封臣を逮捕できる確率を増やす。これらの任務ではイベントは起きない。

Train Troopsを命じれば、1ポイントあたり2.5%、プロヴィンス内の軍サイズを拡大でき、補充率は1ポイントあたり5%増加する。この任務で起きるイベントは二つ。ひとつは補充率を1年間、50%増加する。もうひとつはプロヴィンスの支配者が AmbitiousかDeceitfulの特徴を持っているときにだけ起き、補充率+200%である。

軍事技術加速はスキル1ポイント当たり5%加速する。

Steward

Stewardによる税金徴収はスキル1あたり2.5%、派遣先のプロヴィンスの収入を増やす。関連する三つのイベントがある。ひとつめは、収入(年収?)相当額を丸々拾ってくる。スキル13以上で発生率最大。二つ目のイベントは、発生すればStewardが死亡するか、負傷するか、うまくすればプロヴィンスから逃げ出す。MTTHは13以上で最長となるが、プロヴィンスの反乱リスクが10%以上ならMTTH半分、20%以上ならさらに半分、文化が異なるなら25%引きである(起きやすくなる)。三つ目も悪いイベントだ。発生すると反乱リスクが一年間+10%ポイントされる。またプロヴィンス内(countyとなってる)の封臣全員から評価-10。反乱リスクが10%以上ならMTTHは25%減、20%以上ならさらに-25%、文化違い、宗教違いでもそれぞれ-25%(四つの条件が揃ってもMTTH=0にはならないだろうから、0.75^4=0.31でMTTHが3分の1弱になるということかな?)。
任務二つ目。建設時間の短縮。プロヴィンス内の建設にかかる時間がスキル1あたり-2.5%。イベントは二つで、MTTHは13以上で最短。イベントが起きると建設時間がさらに-5%される。効果は恒久的なものであるが、プロヴィンスにではなくStewardに効果が付く。二つ目のイベントはプロヴィンス内に評価が-20を下回る封臣が居る場合のみ起きる。一年間、建設速度が30%遅くなる。
任務三つ目。経済技術の速度アップ。ほかとおなじ。イベント無し。
Spymaster
Spymasterは女性がつける唯一のカウンセラーである。ただし自分の妻か母親である女性のみ。

任務一つ目。陰謀発見。二つのイベントがある。ひとつは派遣先のプロヴィンス内の誰かが企んでいる陰謀が明らかになる。MTTHは293から38ヶ月でスキル13以上で最短。誰のが明らかになるかはランダムで決まる。ただしSpymasterが殺されることもある(二つ目のイベントのことか)。廷臣や家族が陰謀を企てていそうなら、首都で活動させると良い。二つ目のイベント。spymasterが殺されるか、負傷するか、うまくすれば逃げだす。どちらのイベントもプロヴィンス内で誰かが陰謀を企てていないと起きない。
任務二つ目、build Spy Network。スキル1ポイントあたり0.5%、暗殺の成功率を高める。イベントは二つ。あなたの(相手に対する)評価が0より低い支配者がいて、かつ少なくとも封臣がひとりいて、男性であり、同性愛者(ばれててもばれてなくても良い)である場合に起きる。(It can only fire if a ruler in the province both has a lower than 0 opinion of you , has at least one vassal himself , is male , and is homosexual ( secretly or not) .)
イベントが起きたら、脅迫するか、噂を流すか、放っておくか選択肢が出る。脅迫すると£100ゲットし、spymasterが殺されるか同性愛だということがばれる。噂をばらまくとspymasterが殺されるか同性愛がばれる。
イベント二つ目。あなたの評価が0より低い支配者がプロヴィンスにいる場合にのみ起きる。イベントが起きると、支配者を汚職で糾弾するか何もしないかを選ぶ。糾弾するとspymasterが殺され£50をゲットするか、同性愛がばれる。

任務三つ目Study Technologyは二つのイベントを引き起こす。一つ目のイベントは派遣先のプロヴィンスが首都よりも高い技術を持っている場合に起きる。イベントが起きると首都よりも高い技術の中からランダムに選ばれて、首都での研究が0.1すすむ。イベント二つ目は派遣先の支配者かspymasterのどちらかがスキル10以上の場合に起きる。イベントがおきるとspymasterは投獄され支配者との関係が悪くなる。

おそらく陰謀発見がもっとも役に立つが、任務以外で陰謀に気づくことの方が多いかもしれない。暗殺したい人がいるか、評判を落としたい人がいるならbuild Spy Networkは有用だ。Study Technologyは追い払いたい廷臣がいるときくらいしか使えない。

Court Chaplain

任務1-地元の異端審問を率いさせる(Head Local Inquisition)。イベントは五つ。以前述べたとおり、一つ目はプロヴィンスの転向である。二つ目、プロヴィンスに異なる宗教の人物がいるときに発生する。イベントが起きるとあなたの宗教に転向する。三つ目、court chaplainが追い出されるか負傷するか殺される。四つ目、プロヴィンス内の支配者に信仰100以下の者がいるときだけ起きる。プロヴィンス内のランダムな支配者が異端だと告発される。選択肢は二つ。告発に同意するか、不同意か。告発すると封臣は異教徒になり評価がさがる。しなければその封臣からの評価が上がり、Court Chaplainからの評価が下がる。五つ目、プロヴィンスの反乱リスクが1年間+10%、プロヴィンスの伯からの評価が1年間-10。転向はあなたの信仰ではなくCourt Chaplainの信仰に基づく。異教/異端な者をCourt Chaplainに就けるべきではない。

任務2-スキル1につき2.5%、文化技術の速度を上げる。イベントは二つあり、いくらかの金を支払ってランダムな文化技術の進展を0.1得る。もうひとつはCourt Chaplainが異端となり、しかもあなたも仲間に加わるよう要求される。そのばあい異端化するか、Court Chaplainの逮捕を命じることができる。

三つ目の任務は二つのイベントを起こす。イベント一つ目、2年間、そのプロヴィンス内のランダムな司教からの評価を+25する。二つ目、ランダムな司教からの評価が2年間-20。

宗教ペナルティは大きいので異端審問は有益であるが、封臣は自らそれを行えるので、あなたは文化技術に割り当てることができるだろう。

詳細ガイド-領地、王国法

いつも通り全訳ではなく抜粋

ホールディングス
すべての州(county、プロヴィンス)は一つ以上のホールディングスから構成される。(おそらく州都を含めず)3が平均的である。ホールディングスには三種類ある。
城(男爵領)-主に兵を提供
都市-主に税金を提供
司教領-上の二つの中間

ふつう城は貴族、都市は市民、司教領は司教によって統治される。城はだいたいのばあい州都であるが例外もあり、州都を変えるためには異なる属性を持った人物にその州を与えなければならない。州都は(ウィンドウの)右上に表示され、州都の所有者がプロヴィンスの所有者である。正しくないタイプの土地を領有すると収入に-75%のペナルティがかかる。つまり城を除けば家臣に与える方が収入が多くなる。

君臣関係
ふつう一つのプロヴィンスの中のホールディングスはすべて、プロヴィンスを領有する伯(count)に隷属する。しかし貴族以外によってプロヴィンスが支配されることもある。これは支配者にとって悪くない話だ。貴族(伯)の税率がデフォルトで0%なのに、都市は25%、司教領は35%だから。10から20%の貴族税であってもまだプロヴィンスの統治者として市民や司教の方がおいしいことになる。だが欠点がないわけではない。主君と同じタイプでない場合評価に-30される。

市民や司教に公位を与えることもできる。改めてこれは税収上大きな利益となるかもしれない。しかし同じタイプでないすべての(その公の)封臣に-30の評価修正が付く。これは税収を減じるが、それでもなお貴族の公より多くを得るだろう。もう一つの欠点は、市民と司教の継承は貴族ほど予測できない。もし教皇に叙任権を認めていれば、最初の伯/公が死去したあと誰が後を継ぐか全くコントロールできない。市民は選挙継承であり同様の問題を抱えている。

司教にタイトルを与えるのは信仰心を増やす良い方法である。ホールディングス一つに付き25、伯で100、公で200、王なら800、皇帝位を与えれば6400の信仰心を手に入れる。

王国法
王国法は二つある。王権と叙任権である。王権は君主の支配力を、叙任権は誰が次の司教を選ぶかを定める。王国法はあらかじめ定められたその王国の領域内にしか影響を及ぼさない。もし新たな王国を征服すれば、新領土にはその王国の法が適用される。(複数の王国にまたがる)封臣は首都をおく王国の法の影響を受ける。

摂政の支配中でなく、内戦中でもなく、まだその人物によって王国法を変更していなければいつでも、王国法の変更を(封臣の)投票に掛けることができる。
叙任権
叙任権法はカトリックだけに適用される。教皇に叙任権を認めていれば、その王国内の司教の任命を行えない。自由叙任権であればあなたが司教を選ぶことができるし、封臣も可能である。主君によって任命された司教は感謝し、+25の評価修正がある。封臣も司教を自由に任命できるために、あなた自身に対して感謝し+10の評価を得る。しかし教皇は不愉快であろう。-30の評価をうけ破門されやすくなる。そのうえ新王が即位すると毎回、数年以内に教皇は叙任権を返すよう要請するだろう。応じれば教会の道徳的権威は2%増加し、拒否すれば2%低下する。£200はらって黙らせることもできるし、もし学習値が16以上あるなら、神学的議論によって拒否することもできる(信仰心+1)。

王権
王権は王にどれだけの権威があるかを示している。王権が決定することでまず重要なのは、封臣が提供する最低限の兵数である。封臣の自治(Autonomous Vassals)で0%、一段階ごとに10%ふえ、絶対王権(Absolute Crown Authority)で40%である。これは封臣の評価による修正や、徴兵法より優先される。高い王権は、継承の直後のような封臣から評価を得られていない時期にも多くの兵を差し出させることができる。

さらに王権の各段階は特別な権利を王に与える。
制限王権(Limited Crown Authority)ではタイトルの取り上げと将軍の任命が可能になる。これで反抗的な封臣からタイトルを取り上げ領邦を安定させることもできるし、無能な将軍が任命されるリスクにおびえる必要もなくなる。
中間的な王権(Medium Crown Authority)ではさらに二つの重要な権利が与えられる。異教徒からのタイトルの取り上げと、封臣間の戦争の禁止である。異教徒(の封臣)からタイトルを取り上げれば、Infidel / Hereticで大きなマイナス修正が付いている封臣の面倒を見なくても済む。封臣間の戦争禁止は、主君への反乱を除けば領邦内での戦争が起きなくなることを意味する。これによって常に多くの兵を動員できるだろうし、内部抗争を通して一部の封臣が強大になりすぎるのを防ぐこともできる。
高い王権(High Crown Authority)のもとでは領邦外(王国外か)の人物が領地を継承することができなくなる。
絶対王権のもとでは、もはや封臣は対外戦争を行うこともできない(主君に反乱はできる)。
強い王権には欠点もある。評価のペナルティが第一。下から順番に+5、-5、-10、-20、-30である。また王権を高まることは反乱リスクを直接に高める。反乱リスクは下から順に-20%、-10%、0、+10%、+20%増減する。反乱リスクと評価の低下を考慮すれば、ハイ以上に上げることは推奨できない。その上、王権を引き上げると5年間、すべての封臣に-30の評価である。
王権は継承法の条件にもなっている。年長法と長子法にするためにはミディアム以上の王権が必要である。継承法を定めた後は王権を引き下げても構わない。

メモープロヴィンス

プロヴィンスのメモ
プロヴィンスの豊かさはホールディングスの数に依存
ホールディングスは最大7。6あれば豊かなプロヴィンスと言って良い。
ただし集落が建っていないと経済、軍事的に意味なし。
集落が建っていても直轄地でないとあまり美味しくない。直轄地にするとリミットを気にする必要がある。また集落を建てるコストがバカにならない。
→豊かなプロヴィンスを領有する魅力はそんなに無いかも…ホールディングス5のプロヴィンスを二つ獲ってなにか6個建てれば十分(てゆうか6個建てるだけで大変)。
何を建てるべきか
建設費は4つめで700、一つ増える毎に+100されていき、7つめで1000
都市を建てて市長を任命=ベース収入12、税収5割から3割程度になるとして建設費回収まで100~150年ほど。施設収入の分もう少しわりがいい。
城を建てて直接統治=ベース収入4。回収まで150~200年。動員兵数でお得。
豊かなプロヴィンス
イタリア編

(7)ローマ、ベネツィア
(6)フィレンツェ、ジェノヴァ、パレルモ

イベリア
(6)バルセロナ、セビーリャ

ビザンツ領

(7)コンスタンティノポリス
(6)アドリアノポリス、テッサロニケ、スミルナ、ニコメディア

ドイツ、東欧
(6)プラハ、クラコフ、スコーネ、シェランド、ユトランド、リューベック、ブラバント
ハンザ同盟関係が多い

フランス



(7)パリ、ブルージュ
(6)メルグイユ、ディジョン、トゥールーズ、ボルドー

イギリス
(6)ミドルセックス

 中東

 (7)バグダッド
(6)アレッポ、イェルサレム、ダマスクス、モスル、ティグリス、バグラ、ホルムズ、マスカット
中東は他にもあり。豊かな地が多い。

北アフリカ



(7)カイロ
(6)アレクサンドリア
アフリカは少ない。

200年プレイした感想とかメモとか

今まで気にしていなかったが、CBを確認するのは重要。de jure CBで開戦して相手がその領土しか持っていない場合は勝てば家臣になる。土地だけ奪えない。相手が他にも領土を持っていればたぶん直轄地として奪える。

宗教戦争CBは公領のような一定の範囲内でしか有効ではない(対象外の土地は占領しても奪えない。でも戦争に勝つために占領しないといけないかも)。

それぞれの戦争は固有の目的を持って行われる。それによってはどさくさ紛れの介入ができないこともありそう。

外交官を使った通常のCBの獲得には時間がかかる。年当たり10%だと、10年経ってもCBが手に入らない確率が35%くらいある。任命し忘れや戦争で外交官不在のこともあるので、200年プレイして20回も手に入らなかったと思う。必要なところだけ狙うべき。

王は強い王権を望み、家臣は弱い王権を望む。当たり前だけども。最初は弱くても段階的に引き上げられる傾向があるので序盤から戦争できない弱小勢力で始めると、前作と同じように周辺の異教徒相手に戦う羽目になりそう。異教徒はやたらと兵をため込んでいることがおおいが傭兵や十字軍兵士をうまく使えば前作よりらくに戦えそうな気がする。

たとえ領内での戦争を禁じられていても王権引き下げや王位簒奪のための戦争を起こすことはできる。成功すれば王権を引き下げられる事がある(事前にCBで確認可能なはず)。しかし勝つのは簡単ではないし成功しても代替わりですぐ元に戻るかも。

2/3の掌握が必要だった公位の設立や簒奪が、1/2で済むようになった。2プロヴィンスで構成されている公領なら1つてに入れればよい。なので伯から公爵になるのはたぶん簡単。しかし分割相続で複数の公位(王の場合は王位)を手に入れてしまうと大変なことになる。

ゲームそのものは軽い。C2D E6400とゆー6年前のCPUでも200年プレイしたところではサクサク。ファミリーツリーをめいっぱい展開した場合や、ドイツ全土に動員を掛けた場合にズームアウトするとやや重くなる程度。

指揮官の任命を忘れない。軍事10でも戦力ボーナスは20%になる。忘れるとボーナスゼロ。

ホールディングスは重要。新たな集落をひとつ建てればプロヴィンスを新たに手に入れるのとほぼおなじ国力を得られる。ただし直轄地にしないと魅力半減。そのために直轄地を増やすリーガリズムと管理値は重要。領主本人が無能なら配偶者でカバー。リミットを超えて直轄地を持つと、ひとつにつき封臣の評価-10という大きなペナルティが付く。一つくらいともかく三つ四つオーバーするとしゃれにならない。前作のように、娘に与えて一代限りの伯位を作ることはできなくなった。

特徴:野望に気をつける。全能力+2だが主君との関係に-50。

養育者となるとその子との関係に+25。主君と仲良くしておいて損はないはず。仲良くてもたまに投獄されるが、仲が悪いともっと酷い。

タイトルの召し上げを拒絶すると戦争。

トスカーナ公-系図

バルセロナ公ベラルドがシチリア王位を継いでベラルド3世となったところでひとまずゲーム終了。結局、頭が悪くて殺されたビアッジョの系統が本家となってしまった。

マチルデ2世の子孫。カプア公と、ここに載っていないが三女の子がアプーリア公になった。

ベラルド一世の弟たち。ちょうど王位に就いた時代なので一族の多くが公になっている。アフリカ王ルドルフも傍系に。他の王、公と婚姻を結ぶのもそう難しくはなくなる。

ベラルド一世の弟の続き。神聖ローマ皇帝ハルトマン1世もいる。

シチリア王-ベラルド2世

かつての女帝ブリュンヒルデの夫。ひとり息子はブリュンヒルデの旧領、バルセロナ公位を受け継いでいる。

フィレンツェから技術が進んでいるパレルモへ遷都。遷都のデメリットはたぶんない。

なぜか皇帝に逮捕されたバルセロナ公を解放するよう頼んでみたり

セルビア女王とクロアチア王の戦争のどさくさにまぎれてレッチェを奪ってみたり。

というわけでベラルド2世の治世もおわったのでした。あら、一人抜けているような…。

トスカーナ公-コラード1世

上ロレーヌ公が誰かに暗殺されたようだ…皇帝になるとこういう情報も入ってくるのか。

皇帝になってまず最初に企んだことは、全ドイツ軍でシチリアを攻め、あわよくばビザンツ領の南イタリアも落とすこと。しかし帰り間際に反乱を起こしたナポリへ攻め込んだらなんと重傷を負って不具になってしまった。

普段はリロードしないのだがここ(不具になった後)で何度かやり直し。それでわかったことは、まず高齢と不具ですぐに死んでしまう。北ドイツの軍はイタリアくらいしかこられない。南ドイツとイタリア軍ではようやくシチリアに着いた頃2時間切れ。

それから後見者がいる状態だと王権変更できない。帝位は選挙法によって受け継がれるが、公位以下は別の継承法で受け継がれる。もともと年長法だったのだがこれがきっかけで長子法に変わっていた。しかし別個に設定できないので不便。もっと不便なのは、公位と直轄の伯位は自分自身の後継者に受け継がれるが、封臣の伯は皇帝の家臣として残る。弟を含む捕虜三人から身代金を取ったりして公位を創設するが回収できない土地がいくつも残った。

一年ちょっとの統治のあとアラマンノ1世死去。中部の要衝スポレートのほかサレルノ、アプーリア、北部ではピサやコルシカなど6プロヴィンスくらい失う。

シュタウフェン家のBaldewinが即位するが6日後に帝位を剥奪された上死んだらしい。死因が記録されないので実際は不明。ザリエリ家の女帝が即位。

新帝に反旗を翻したピサを攻撃。

実は新帝ブリュンヒルデは息子の妻である。父系結婚なのでうまくいけばザリエリ家の本拠の(なぜか)バルセロナ公位が手に入るかもしれない。

今更気づいたのだが行軍中の軍団をクリックしたときのこの画面で左・中・右翼の編成と指揮官の任命が行える。

妹とナポリ周辺をうろついていたアラブ系の家臣を家婚させてみる。文化はマグレブ、宗教はスンニ派。父親がむさ苦しいけど子供グラはかわいい。

ビザンツやリビア方面と交戦中で戦力が空だったのでパレルモ太守と再び戦争。このときアプーリア公領への聖戦を宣言してしまうが、対象となるレッチェはビザンツ軍に占領されており完全に無駄足となる(アプーリア公領内で自軍が占領した地域だけが合併対象になるため。)。

聖戦なので騎士団投入。信仰150ほどで雇えて7500人。維持費は傭兵と同じくらい。トスカーナ軍が最大8000人くらいなので、キリスト教徒との戦いには参加できないが非常に強力。

なぜかビザンツ皇帝から王権の変更を打診される。しかも数年に一度、何度も来る。二重封臣なんてシステムはないはず。

1192年、ついにパレルモ占領。タラパニなど他に二つのプロヴィンスの独立領主も併合していたため、シチリア王即位の条件が整う。

ビザンツ皇帝からうばってコラード1世即位!
翌年、義娘であるブリュンヒルデ1世が35歳で死去。

ツェーリンゲンのBurchard1世によって帝室の外交長官となる。

そのうえ恩知らずにもブルンスウィック公による王権引き下げ陰謀に荷担。

1198年、ブルンスウィック公の挙兵に参加。

他にもいくつか参加した勢力がある。

皇帝側についたルッカと皇帝領として存続している目障りなスポレートを併合しようと画策するが、この戦争はあくまで王権引き下げの帝国内の内戦なので、他の領邦に侵攻戦争できるわけではないようだ。

王権引き下げかと思ったらカール3世が退位に同意しボヘミア王ヘルマン1世が新皇帝に即位。このあたりの事情はよくわからない。ちなみにヘルマンさんは妹の夫、義弟だ。

微妙にできの悪い孫。ブリュンヒルデの子、バルセロナ公ベラルド。成人前にも4,5回は皇帝に逆らって反乱を起こしていたような気がする。その孫がまた反乱を起こすから手伝ってくれと言われる。義弟と孫の対立に悩むが王権を下げられるかもしれないので孫の側に経って参戦。

ボヘミア王の本拠ちかくまで出かけて戦闘。二度は勝てるが敵主力が戻ってきてこの後撃破される。

息子が捕まって解放してもらったり…。そんなこんなで敗戦。

最後は誰かに暗殺されておしまい。それでも大王の称号を手に入れました。