Strategy Infomer誌によるヘンリクへのインタビュー。1週間くらいまえのもの。抄訳というと聞こえがいいが、所要時間10数分の適当訳。以前のインタビューなどと重複している内容はカット。
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初めてパガンとゾロアスターを扱えるようになるDLCだが、最初から実装しようと考えていたのか、それともコミュニティの熱意に動かされたのか?
初期から実装できたらいいなと思っていたとは言えるが、いつリリースするかというプランは全くなかった。
多くのパガン部族が存在するが、それぞれの部族について異なるイベントや味付けがあるのか、それとも一部に集中せざるを得なかったか。
すべてが何らかの味付けをされることになりそうだ。すべてがユニークなイベントとディシジョンを持つ。例えばフィンは特別なクリスマスの祭りがあり、スラブやバルトのパガンも同様だ。
シャルルマーニュの統治を含められるほど時代を戻したいと思ったか?
そう、あらゆる状況を十分考慮した。だがそうすると、ヨーロッパに巨大な勢力が存在することになる。その帝国を扱うのは面倒だし、さらなるプレイは200年で十分だと判断した。それにそれ以前に開始した場合と比べて神聖ローマ帝国(フランク帝国)はよりバランスのとれた四国に分割されている。
開始日を中世初期まで引き上げたことはCK2の基本システムにどんな影響があるか?
パガンを部族としてモデル化しようとしたので、スカンジナビア王国と呼ばれているものは実際には王国ではない。ゲーム内の用語で言うと公爵に近い。同じ事はブリテン島にも言える。だが彼らが1066年シナリオに存在する王国のようなものを作り上げていくように設計した。もちろん他にも東方の騎馬民族があり、いくつかの特別イベントも加えて歴史通り彼らが西進するよう設計してある。
土地を持たない冒険家について、どのような仕組みになっていて、ゲーム全体にどう導入されているか?
CK2の反乱システムに決して満足していなかった。それはかつてのEU1やEU2を思いださせるもので、目的システムによってもっと発展させたかった。農民反乱は一時的なタイトルを持つ人物に率いられていて、彼らがうまくやればプロヴィンスは独立する。異端や請求権の主張者のような他の種類の反乱軍もある。冒険家はこの亜種で、請求権保持者は立ち去って放浪し、どこであれ彼が勝算があると感じた土地か、あるいは自分が請求する土地を包囲するだろう。請求権を持たない若い子弟もそうすることができる。ナポリと南イタリアに行ったノルマン人のように。土地を持っていなくても一時的なタイトルとAIを持ち自律的に行動する、よりダイナミックなシステムだ。
ノルマン人の話が出たが、ロロの上陸とノルマンディのようなイベントはあるか?
そのためのスクリプトを用意する予定はない。私達が目指すものは、ノースのバイキングが沿岸征服CBを使い、属国化してキリスト教化することだ。それがフランクの領土で起きればノルマンの文化が出現する。しかしそれはノルマンディである必要はない。沿岸ならどこでもいいんだ。
キリスト教の東西分裂はすでに起きたものとして扱うようだが、それに関するイベントはゲーム内で起きるのか?
まだなんとも言えない。そうしたいという思いはあるが、パガンのための多数のイベントが有り、大分裂のためになにか大きなことができるとは思っていない。だがとにかくちょっとしたイベントのようなこと、おそらくビザンチンの対イタリアのアンビションのようなものを付け加えたいと思っているところだ。
ゾロアスターに新しいシステムは組み込まれるか?
ゾロアスターでのプレイを面白くするためにちょっとしたアイディアを検討している。彼らはパガンではなく、ひとつの宗教グループだ。おそらく神聖化された結婚やユニークなディシジョン、イベントなどを持つだろう。
彼らは完全にムスリムに包囲されていてプレイの難易度は高いが、カスピ海の東側にカレン家があり、彼らにはまだ幾分の見込みがある。熟練のプレイヤーなら風向きを変えられるかもしれない。
アステカDLCのようなifシナリオのDLCがまた出る可能性はあるか?
また同じようなものが出る可能性はかなり高い。なぜいけないんだ。楽しいじゃないか。
史実に沿ったアプローチをやめて空想の世界に踏み込んだと考えた人が多かったのだと思う。しかし全くそんなことはない。単なるちょっとしたお楽しみだった。
OGの次のDLCについて。まだCK2でしたいことはあるか?
イエス、OGは早期から計画していたメジャーなDLCの最後のものだ。ざっくりとしたアイディアはまだたくさんあって、すでに取り組んでいる新しいプランがある。詳しくは言えないが。間違いなくより大きなDLCになるだろう。
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