第三回が来ました。書き手は今までどおり Tobias Bodlund。
またしても先取りで感想を述べてみます。今回は中央集権、総督、後見人制度についてで、領封支配が大きく変わりそうな予感です。600年というゲーム期間の長さを考えると(またEUシリーズと比較すると)統治システムが序盤と終盤でほとんど変化しなかったのが不満でしたので、良い変更だと思います。飛び地が独立しやすくなりそうなのもmapの見た目という点から嬉しいですね。ただし勝手に独立してしまうのか、独立戦争になるのかはよくわかりませんが。
後見人もテコ入れが待ち遠しかったところ。後見人とほかの封臣の対立が起きたら面白そう。総督はどうかな…。私はあまり帝国ではプレイしないので関係なさそうですが。
今日は領国の統治に影響を与える変更を説明しよう。一部はDLCに含まれ、ほかは無料のパッチに含まれている。
まず最初の変更だが、封臣の数に制限を加えた。これは文字通りである。ペナルティ無しで主君が持てる封臣の数に上限があるということだ。伯以上のすべての家臣がこの制限対象に数えられる。より高位の主君ほど上限は大きくなり、また外交スキルによっても大きくなる。上限を大きくする他の要因は王朝の威信値である。また集権法(Centralization Law )を変更することで制限を増減させられる。
では上限を超えたときのペナルティはなにか?まず、すべての封臣からの税収と徴兵が直接に減少する。このペナルティは指数的に増えていき、上限をあまりに超えすぎると封臣から税と兵を全く得られなくなる。第二に、当主が死去した時、各封臣は後継者に忠誠を誓わずに、独立を選ぶ可能性が生じる。このリスクは上限を大きく超えるほど高まる。首都から遠く離れた封臣ほど独立を宣言しやすい。
国法とテクノロジーの関係についても重要な変更を加えた。多くの国法はリーガリズムのテクノロジーの進歩によってアンロックされるようになる。高レベルの集権法、王権、徴兵法と課税法、総督法( Viceroy Law : これについてはもっと読み進めてほしい )は高レベルのリーガリズムが必要となる。これはつまり、初期の年代とあとの年代では領土をまとめあげる方法が大きく異なるということだ。
この変更を加えたのでリーガリズムが直轄領制限を直接に増加させることはなくなり、その効果はゲームから廃止された。また短期統治のペナルティ(軽減)はマジェスティのテクノロジーに移された。
では集権法とはなにか。それは直轄領についての法律で、領邦全体に適用される。それには完全な中央集権から完全な地方分権まで5つの段階がある。集権化がひくいと、封臣リミットにボーナスが与えられ、逆に高い集権化は直轄領リミットにボーナスが与えられるが封臣リミットにペナルティが与えられる。このためにプレイヤーは面白い選択肢を与えられる。巨大で分権化された領邦を望むか、あるいは強力な直轄地を持つ一方で多数の封臣をまとめあげるのに苦労するかだ。リーガリズムがどう国法をアンロックするかは、大部分がMOD可能だ。
さてつぎは総督について。シャルルマーニュDLCでは、(部族国ではない)皇帝は自身が持つどの王国あるいは公国でも、そこを統治する総督を任命できる。総督は終身の知事であり、皇帝の封臣である。伯爵以上の封臣であればだれでも総督に就くことができる。総督は自身のタイトルを持たず、その主君の名において統治する。総督が死ねばタイトルは主君に返上される。その他のすべての点においては、総督は普通の封臣として機能する。一人の人物が複数の総督職を兼ねることもできる。
総督の任命はリーガリズムの進歩で可能になる。王国級の総督は、公国級の総督よりもかなり早い段階で開放される。総督はタイトルを与えた主君に対してオピニオンボーナスを持ち、普通は非常に忠実なはずだ。しかし総督は強力な反乱軍になったり、あるいは独立して任されていた王国や公国を永遠に手に入れることもあろう。
後見制度にも若干の修正を加えた。重要な点は、後見人がより意識的に振る舞うようになり、主君の利害にそった自動人形ではなくなったことだ。君のことを嫌っている後見人は、君にとってなにか困難を生じさせるかもしれない。また一部の性格はトラブルの原因となるだろう。たとえば後見人が認めなければ外交アクションがブロックされることがある。親しい後見人を置くことは、自分のしたいようにするために最善だが、他にも考えなければならないこともある。たとえば、どの後見人でも、自分と同じ宗教、文化の人物と主君が結婚するのを望むだろう。
後見人の選択がずっと重要になったので、外交メニューの「名誉タイトル」から事前に後見人を指名できるようになった。指名された後見人(Designated Regent )は後見人が必要になった時に統治する人物として公的に認められたことになる。
今までに述べたことに加えて、領邦支配を面白く、そして簡便にするためのいくつかの小さな変更もある。ひとつあげると、君が多数のタイトルを持っている時、顧問団は最近獲得したタイトルを与えるための助言をする可能性がある。来週の最後の開発日誌は新たな部族システムについてだ。