LoRがもうすぐ出るということでSword of Islamの感想をちょこっと。タラパニとかカディスとかカラクなどの小諸侯でちょこちょこプレイしていた。
SoIを導入して何が変わるかというと、正確にはよく覚えていないのだけど^^;商品ページからは、ムスリムでプレイできるようになる。一夫多妻制と戦闘スキル(commander traits)も追加されるとあるが、英語版では1.06でみんなに導入されるんじゃなかったかな。日本語版だとSoIに含まれているはず。単独では提供されないのだろうか。
ムスリムの特徴のひとつは女性や女系に領地の継承権や領有権がないこと。だから女系を通した領土争いも起きない。そもそも女系結婚がない。婚姻関係=同盟関係なのはキリスト教国と同じだし、とうぜん親の遺伝的影響もあるので婚姻が重要でないということはないのだが。
女系継承がないので女系を通してCBを得られないのだが、隣接国にゆるい条件で侵略戦争を仕掛けられることでカバーされている。このため大国がいつの間にか攻められて弱小国に転落していたり、転落していたと思ったら盛り返していたりが珍しくない。伯クラスの支配者はコロコロ変わる。よくも悪くも流動的。
それから女系相続不可をカバーするために一夫多妻制がある(因果関係は多分逆だとおもうけど)。このおかげで息子がいないという状況にはまずならない。というか4人も妻を貰えばたいがい息子余りの状態になる。妻は2人くらいで十分なのだが、3人以下だと権威に傷がつくという…
男子は成人して自分の土地を持っていないと退廃値を少しづつ上昇させる。退廃値が高まると収入が減り、軍にマイナス補正がかかる。100%のままほっとくと別の悪い効果があるんだったかな?このへんはうろ覚え。
で、さほど大きなペナルティではないのだが、徐々に高まるのを見るのはあまり面白くない。
これを下げる方法は2つ。ひとつは戦争だが、単に戦争を起こすだけではダメで、退廃している人物に部隊を率いさせ、攻城戦か野戦をしている状態でなければならない。宮廷にいる他の人物の退廃分は相変わらず加算されていくので、成人男子の一族が多すぎると戦争しててもプラスなんてこともある。
もう一つは一族の男子を領主に封じてやることだが、こちらにも問題がある。退廃値の増加には自分の廷臣だけでなく、家臣の廷臣(の中の一族)もふくまれる。例えば弟を領主に封じてやったあと、その弟がたくさんの息子を持ち彼らが成人すると、その甥たちのぶんも退廃値がどしどし増えていく。
一番簡単な解決法としてフォーラムで提案されているのは余分な男子を投獄、追放、暗殺、処刑すること。しかし家臣の息子たちには手が出せないし、これを毎世代繰り返すのは骨が折れる(それに気分も良くない)。
フォーラムには、なぜムスリムはこの描写に怒ってParadoxの本社を爆破しないんだという書き込みがあったけど、確かにそうだw ムスリムだって常に兄弟殺しをしてきたわけじゃないだろうから。なにより一族を繁栄させるというゲームコンセプトに合っていないように思う。
LoRでは退廃値を下げるディシジョンが追加されるということでバランスが取れればいいのだが。
現在、ムスリムに特有のディシジョンというとメッカ巡礼がある。ただこれ最序盤を除くと必須だ。行かなくても特にペナルティはないが、ちょっとした旅費と数ヶ月留守にするだけで外交ボーナスが付いてしまうので行かない手はない。しかも戦争中でも留守にして問題ないという…。道中で起きるイベントがほぼ固定なのが微妙かな。
継承権の話で思い出したが、ムスリムの継承法はひとつしかない。実力主義。と言っても内戦するわけじゃなくて、能力と地位などで継承順が入れ替わる。後継者がわりかし自由に選べてしまうし、継承法変更のための家臣団の圧力とかもなくくて、ムスリムプレイが寂しい原因の一つになっているかもしれない。
もう一つの変更点、戦闘スキルは地味だ。というか、戦闘スキルの影響が大きくなってもプレイヤーには軍の編成など他の要因で勝てたのかわからない。XX殿が活躍しましたぞ!的なダイアログがないと。
というわけであまりムスリムではプレイしてないし、しても100年も続かない。英語版は安いからとくに不満は感じないが、日本語版は4000円くらいするので、ver1.06を含んでいるとしてもかなり割高に感じるなぁ。