LoR開発日記 戦闘のリバランス

今回は短いので箇条書きで。

http://forum.paradoxplaza.com/forum/showthread.php?634347-Crusader-Kings-II-Legacy-of-Rome-Dev-Diary-3-Combat-Rebalance

  • 戦闘のリバランスはパッチ1.07でみんなに適用される。
  • 従来の戦闘の問題点:戦闘の行方が数的有利さに依存しすぎていた。プレイヤーにできることは、多くの兵を戦闘に送り込むことくらいで。
  • 問題の一部は、単純にランダム要素が少ないことだった。
  • 別の問題は動員兵の構成がプレイヤーのコントロール外にあることだった。騎兵をもっと欲しければ騎兵養成所を作るくらいしかなかった。
  • より特化されたユニット施設と、文化ごとの施設を用意すると以前に述べた。
  • より大きな変更はLoRのRetinueシステムだ。
  • 結局、 プレイヤーによる指揮官の選択と、指揮官が戦闘に与える影響が、戦術的な工夫にとってより重要かつ可能なことだと認識した。
  • 1.06ではLeadership Traitsという新しい特徴を追加した。更に以下のようなものが追加されている。
  1. 開けた平地のエキスパート
  2. 荒れた平地のエキスパート
  3. 山岳戦のエキスパート
  4. 砂漠のエキスパート
  5. 聖戦士
  6. 粘り強い
  • 適切な指揮官の選択は戦闘の結末に影響を与えるようになったので重要だ。
  • 戦闘戦術とユニットタイプにも少々手を加えた。たとえば弓兵だけで編成された部隊も実用性がないものではなくなった。騎士は強すぎたがいくぶん抑えられた等々。
  • すべての文化は文化固有の施設を持つ。一部の文化はほかと同じ物を持つが。
  • 軍AIはかなり強化された。重要な目的に集中し、損耗を避ける。
  • 短くてごめんねー
  • 来週は正教について

LoR 開発日誌 その3

訂正と追加
開発日誌は2ではなく3だった(うちのブログでは)。フォーラムのコメントより幾つかの情報を最後に追加。

http://forum.paradoxplaza.com/forum/showthread.php?633171-Legacy-of-Rome-Dev-Diary-2

今回は主君の兵動員と従卒システムについてだ。

パッチ1.07では直臣からより少数の、より大規模な軍団を動員できるようになる。よい呼び方がないからLiege Leviesと呼ぼう。
この軍団は領地(Holding)の軍団とは別に扱われる。直轄領からは通常の領地軍団(regular holding levies)のみを得られる。したがって陪臣の評価はほぼ無関係となる。
このメリットの一つは陪臣の評価を気にしなくてよくなることだ。もう一つは兵を動員するとき、あちこちで小さな軍団が出現するのに悩まされなくなる。 Liege Levies は根本的なバランスの問題も解決する。戦争が長引いて細切れの軍団を家臣からくりかえし徴用し続けることはもうできない(holding leviesの一部が徴用のために割り当てられることで)。

Retinuesシステムについて。戦国をプレイしたことがあればこのシステムに馴染みがあるだろう。 Retinuesは基本的に君の一族の護衛だ。プロフェッショナルな兵士の中でも選り抜きの者たちだ。ゲーム開始時にはほとんどの領主は Retinuesを利用できないが、時代が進み、トータルなマンパワーの増大と、 新しいテクノロジーであるMilitary Organizationの平均レベルが上がることで利用可能になる。

時とともに Retinuesは適度な常備軍となる。デメリットは、 Retinuesのキャパシティが増えるに従って通常の Levies が小さくなることだ。そうは言っても、技術を最大まで上げてもまだ、 Leviesは君の軍の中心である。 利用可能なRetinuesのタイプはさまざまで、いくつかは文化固有だ。彼らは常に君の文化に属する指揮官を含む500人の連隊としてやってくる。 Retinues はフィールド上で増強される。最初に雇った時には1人からだ[一連隊あたり最大500人ということか]。
EUのようなほかのゲームと異なり Retinuesは増強される間だけ維持コストがかかる。 Retinuesを保持している状態(常にマップの上に表示されている)でも宣戦できる。

ではなぜRetinueシステムを拡張パックで追加することにしたのか?多くの理由がある。
  • Retinuesは軍勢をアレンジしてより戦術的にバランスし直す。
  • 信頼できる常備軍を持つことは戦術的に望ましいことだ。
  • 1.07で全体的に見直された軍システムにうまくマッチした。
  • 歴史的には徴兵軍は次第により専門化された軍に置き換えられていった。
改めて言うが、Retinuesシステムは拡張パックによって可能になる。持っていなければRetinuesタブは灰色のままだし、Aiもそれを雇わない。マルチプレイのリーダーが拡張を導入していれば、全員が利用できる。
次回は新しいリーダー特徴と文化施設について。んじゃまたね!

コメントより追加

  • Liege Leviesは補充されない。なので一般論として戦争はより短くなる。
先日追加されたベータ版のSSからわかること
  • 新しいディシジョンに「東西教会の再統合」と「ローマ帝国の復興」がある。効果は不明。
  • 捕虜の「目を潰す」「去勢する」のディシジョンがある。去勢して宦官にすると土地付きのタイトルを与えることができなくなる。

LoR 開発日誌 その2

http://forum.paradoxplaza.com/forum/content.php?1074-Legacy-of-Rome-Dev-Diary-1

要点だけ。ピンク字とカギ括弧内は私のコメント、それ以外は意訳。

派閥システムは1.07パッチの一部に含まれていて無料でみんなが利用できる。

派閥は基本的には一種の陰謀だ。派閥にはリーダーがいて、メンバーがいて、明確な目標がある(例えばイングランド王国の王権を引き下げるとか)。

重要な違いもある。派閥のターゲットは常に主君であり、そして派閥のことは主君にも他の家臣にも知られている。

家臣は最大2つの派閥を率いることができるが、メンバーとしてならいくつの派閥にでも入ることができる。矛盾する目的の派閥でない限りは。

派閥のリーダーが死んだら、最も有力なメンバーが自動的にその跡を継ぐ。
リーダーが派閥は十分強力だと判断したら主君に最後通牒を突きつけることができる。

主君は要求を飲むか、拒絶するかを選ぶことができる。拒絶すれば派閥のメンバーを同盟者として内戦が起きる。

現在採用される予定の派閥は…

  • 長子継承法に変えろー
  • 年長者継承法に変えろー
  • 分配継承法に変えろー
  • 選挙制に変えろー
  • 王権を引き下げろー
  • 独立したーい
  • 派閥内の継承権者を[主君の座に]就かせろー

最後の2つは重要だ。なぜならゲーム内の力学を変えるから。AI家臣はもう独立や下克上のための反乱を[いきなりは]しない。そうする前に十分な支持者を集めようとする。たとえば独立[目的の]派閥はひとまとまりになって内戦を宣言する。ウォースコアはその全員分から算出される。運が良ければ戦争中に他の家臣から参加の申し出を受けるかもしれない。
もう少し多くの派閥を加えるつもりだが、それ以上に、妥当なバランスをもたらし、AIが意味のある選択をするよううまく手を入れるつもりだ。派閥は陰謀と同様modで改変できる。

主君としては派閥を抑えるためにいくつかすることがある。もちろん派閥メンバーの好意を得るのも良いし、メンバーを投獄したり殺害したりしても良い。スパイマスターをメンバーの領地に送り込めば、家臣を脅したり、脅迫したり、丸め込んで断念させるイベントが起きるかもしれない。

家臣としては派閥に入ることは危険だ。なぜなら主君は君が不穏な工作をするのを好まないからだ。リーダーでない時には、君は時機を逸した反乱に引きずりこまれそうなことに気づくこともあるかもしれない。主君が家臣にあきらめさせようとするのと同じ方法で、他の家臣を派閥に引きこむことができる。

クールダウン期間やペナルティ無しで、派閥を始めたり、加わったり、離れたりできる。派閥はようするに、ある目標を支持すると宣言するのと同じ事なのだ。
1.07パッチについてもう少し

1.07では野心と陰謀が分離され、一人の人物はその両方を持てる。陰謀はこれまでどおり策略ビューで選べるが、野心は個人的なものとなりキャラクタービューで選ぶ。基本的な能力を向上させるための野心を増やした。それから退廃を減らす野心もね。野心を持っている間は関連したイベントが起きる可能性がある。

これらはビザンティンだけでなくゲーム全体に適用される。
感想:戦争、領土分配、暗殺投獄以外で退廃を減らせるのは良い感じ。あとはmodにあるように当主にとっての死にスキルが無くなればいいなぁ。派閥については、今の時点ですでに反乱が起きると連鎖的に拡大するので、難易度はあまり変わらなそうな。

Legacy of Rome

Legacy of Romeのデベロッパーダイアリーが公開され始めたのでチェック。

  • このミニ拡張の焦点はビザンティン帝国と正教に当てられている。
  • 範囲はSoIより狭く、そのため$5.99で提供される。
  • だが1.07パッチまで含めれば、SoI+1.06くらいの規模にはなるだろう。
LoRの内容は…
  • 従卒システム:LoRを導入しなければ、従卒を雇うことはできず、新しいインターフェイスも利用できない。従卒の最大サイズをコントロールし、通常の軍団を相対的に小さくする技術は、LoRがなければ効果を持たない。
  • 正教の評議会システム
  • ビザンティン帝国のより大きなディシジョン
  • ビザンティンのためのイベント
1.07パッチ
  • 派閥システム:既存のプロットとふつうの反乱の多くは派閥に置き換えられる
  • 自己鍛錬のアンビション
  • 正教の総主教システム
  • 同時にプロットとアンビションの両方を抱く
  • 陪臣の評価は無視して、直接の封臣から一度に大きな軍団を動員できる
  • 戦闘への指揮官の関与
  • さらなる文化建築
  • AIの改善
以下コメントから
  • 従卒システムはビザンティン以外にも適用される
  • 封臣が二つ以上のタイトルを持っている場合、動員するとその領地のすべての兵士が一つとなって封臣の首都に現れる(たぶん。コメントはこう解釈できる)。
  • 船も同様
  • SoIのムスリムのような専用のUIは用意されない
正教については、公開されている画像からは…
  • もともとの5大総主教(コンスタンティノープル、ローマ、アレクサンドリア、イェルサレム、アンティオキア)の他に、正教の王国と帝国は総主教をもつ。各国の宮廷主教がその王国や帝国の領域の総主教として扱われる。各国総主教はその領域内での破門の権限を持つ。
みたい。

イングランド王ねらい

ナポリ伯を6,7回プレイしたあとはイングランドのシュルーズベリ伯を繰り返している。いまだにイングランド王位を奪っていないのだが戦略結婚をまじめにしてないからかもしれない。

シュルーズベリの位置はここ。7回プレイしたが、半分ちかくはノルマンディ公がイングランド征服に失敗した。2回は戦死、1回はフランス王に攻められて本領が消滅。戦力自体はイングランド軍より数段上っぽいのでたまたまだとおもうが…。

イングランド征服に失敗しゴドウィン家が温存されてしまうと、あっというまに王権が強化されて王国内での共食いができなくなる。

最初の当主はこんな人。未婚で跡継ぎになるような親族がいない。いきなり戦死してendも一度あった。ステータスは意外と高め。

ノルマンディ公による征服が成功すると、北部を支配するザクソン系の封臣や、南部に残るゴドウィン家によって反乱が頻発することがある。王朝転覆が起きると王権が弱まるので、王国内で領土拡張が容易。

ウェールズ地方は小勢力分立状態なのですぐに併合できる。イングランドが安定していると併合されてしまうので急ぐ必要がある。

最初の100年くらいはアイルランドも分立状態なので領土拡張も可能だが、150年目ころまでには統一が進む。

これは別のプレイ。このくらいまで拡大してくると、王族の女性と結婚してCB戦争女王化を狙えると思うのだが、なぜかちょうど内戦が起きる→起きるときはふつう封臣の忠誠を失っているので動員数不足→負けて公位剥奪という黄金パターン。封臣が多すぎてプロットを阻止できなくなるのか。

これも別のプレイ。アイルランドに侵攻するが通常CBがなかなか取れず、もたつく間に、やはり内乱乙。

これも別のプレイで内乱乙の前(たぶん)。

お気に入りの諸侯

史実的な意味で気に入っている諸侯というのはあまりなくて、前作ではちょっとだけ豊かな所領を持つ伯爵でばかりプレイしていた。ナポリ伯、オヴィエド伯とか。本作では伯爵の所領はほとんどどこも同じになった。空き地の数は違うくらいだ。

でも以前の名残でナポリ伯はよくプレイしている。

ナポリ伯は独立勢力なので独立をたもったまま序盤をしのぐのが難しい。アプーリア公オートヴィル家から攻められたり、神聖ローマ皇帝から攻められたり、ジェノヴァから攻められたり、シチリア・北アフリカのムスリムから聖戦を食らったりする。

うまくいった時は早めにオートヴィル家の家臣となり、シチリア攻め→ムスリムに奪われた南イタリアの土地に聖戦発動で勢力を確保した。それから、シチリア王オートヴィル家の女性と結婚→妻を女王にするための下克上戦争→つぎの世代に王位継承というながれ。

王位継承は120年目くらいだったとおもう。シチリアは土地の数が少ないのでわりと楽だ。

その後、北アフリカも併合したのだが、ちょうどリビア内戦の華やかなりし頃で少々複雑な思いをした。現実のニュースで覚えた北アフリカの地理が役にたったよママン。

プライマリタイトルがアフリカ王になっているのだが、これはシチリア=アフリカ連合王国ををつくったあとに、内乱でいったんシチリア王位のみを奪われ、その後奪還したから。よく考えたら伯から王まで上り詰めたプレイはこの一回限りだ。