Magic 2014を買った。MtG歴はほんのちょっとだけ。もともと買う予定はなかったのだけど、昔一緒に遊んでいた友人が移住先の知人同士でまたデュエルを始めたと聞いて、久々にプレイしてみたくなったため。
買ってから気づいたのだけど、これは初心者向けの簡易版なんだな。自由にデッキが組めない。$9.99だから安すぎるとは思った。
モードにはいくつかあって、ストーリー仕立てのキャンペーンモードの他に、詰将棋のようなチャレンジモード、カスタムデュエル、シールド戦もある。デッキは10種類くらい収録されており、特定の敵を倒したりしてアンロックされていく。ひとつのデッキは初期状態で30枚の未開放のカードがあり、そのデッキで一勝するごとに一枚(一種類ではない)新たなカードがアンロックされる。最終的には一つのデッキあたり70枚弱(70種類ではない)の中から選んだカード+土地で組めるようになる。$0.99で開放も可能。
チュートリアルもあるけど、スタックの処理などルールの細かい部分はあまりわかりやすくできていないので雰囲気をつかむためのものと考えるほうが良さそう。
グチグチ言いつつも楽しんでるわけだが…
お気に入りは白単ウィニー。引きがいいと3マナで回る、ってゆーかむしろ2マナでもいけちゃう。クリーチャーは人間中心で+1+1カウンタを乗せて強化していく。除去呪文が豊富で、他に収録されている黒単よりもクリーチャー排除が楽かも(「黒は対象に取れない」などの制限がないし)。10数年ぶりなのでほとんどのカードは知らないが、魂の管理人さんはイラストも変わっておらず懐かしい。
キャンペーンで一番苦労したのは、4枚場に出すとそれだけで勝利してしまう「先端生物学者」をクローンで増やす青中心のコンボデッキ。初手で必ず1/1の飛行クリーチャーを出してきたので、積み疑惑あり。
白単の人間ウィニーの展開速度でも追いつけず、代わりに黒デッキで挑んでみた。6/6のタイタンを早速クローンされる。
一旦は相打ちに持ち込むが…
何故か二体に増やされて血祭りにあげられた。クローン強すぎ。
結局この相手は人間ウィニーで何度も挑んで、神引きで勝利。生物学者が出たら素早く除去しないとどんどん増える。ヘタしたら1体が次のターンには4体なんてこともありうる。この白単デッキは除去呪文は多いが全体的に重めなので対応できないことが多かった。赤のほうが楽かも。
そして次のネズミデッキに粉砕された。勝てる時はさっくり勝てるんだけどなー。
ラスボスは1vs2の変則戦。リアルデュエルでも一番好きだったのは3~4人の多人数戦だった。石臼を積んだ二人に倍速でライブラリを削られて負けた時には喧嘩になった。ナツカシス。
ゲーム全体の感想を書いてみると、デュエルモードの動作はけっこう快適。直感的に操作できる。ただ上でも書いたようにゲーム進行は明示的でなく、あれよあれよという間に進んでしまう(きっと最近のルールに慣れていないせいもある)。途中で投了できないのはすごくめんどい。これを許してしまうと初手の引きが良くなるまで何度も繰り返せるからだろうか。
あとはデッキ編集のしにくさと、キャンペーンモードからデッキ編集に進むとトップメニューまで戻ってしまうのが不便かな。体験版もあるみたいだけど、これ自体がそうとう体験版色が強い。もう少し開放されるカードの制限が緩くてもいいんじゃないかな。
敵AIは初期に戦うチャンドラーからしてけっこう容赦なくて、まだデッキの内容をつかんでいなかったせいもあるがボコボコにされた。積み疑惑を感じたのは一部の敵だけ。ほとんどはインチキしていないと思う。場に並んだカードが増えすぎると長考があるが、それ以外の処理は早いし不自然さもなかった。デッキのテーマをきちんと理解して(いるかのように)振る舞わせるのは相当大変じゃなかろうか。
おしまい。